オットブログ / 医療 / 看護師・医療者向け

コロナワクチン接種時の潜在看護師の協力要請について思う事

どうもオットです!
早速だけどリンタロウは潜在看護師って知ってる?

うーん・・・。

わかったワン!

潜在能力を秘めたすごい看護師さんだワン!

う、う~ん・・・
すごくぶっ飛んだ答えだね・・・

ひどいワン!
じゃあそんなこと聞かないでほしいワン!

ご、ごめんよ。
潜在看護師って言うのは簡単に言うと資格は持ってるけど看護師として働いていない人のことを言うんだ。

そんな人がいるワン!?
せっかく国家資格を持ってるのにもったいないワン!

お!よくリンタロウは国家資格って知っていたね!偉いぞ!

やった!誉められたワン!
でも、なんで働かないのかワン!?

色々理由はあるけど、今回はこの潜在看護師の話を中心に今話題になっているコロナワクチン接種会場での潜在看護師の採用についてお話しするよ!

※今回のブログは私見を多分に含みます。潜在看護師の方のすべてを否定したり、尊厳を傷つけるものではありません。

潜在看護師

リンタロウとの会話でもご説明しましたが、潜在看護師とは「看護師の国家資格を持っているが、看護師として勤務していない人」の事を指します。

早速ですが皆さんはこの潜在看護師は日本で何人いると思いますか?

約70万人

と言われています。

すごい数だと思いませんか?

正直これだけの看護師が職場復帰または就職をすれば、看護師の人数不足問題なんて一気に解決します。

私も転職の際に退職をして新しい病院へと就職しました。ヨメも同様です。

ではなぜ退職の後再就職をしないのでしょうか?

潜在看護師が復職や就職をしない理由

皆さんは看護師の仕事って恐らくきついイメージを持っていると思います。

そのイメージは昨年から一層強くなったのではないでしょうか?

まさに看護師と言うのはきつい仕事に分類されます。それは、患者さんの療養上の世話と言う肉体労働を行いながら、医学・看護学という医療的・専門的知識を使いながら仕事をするためです。わかりやすく言うと、身体的にも精神的にも疲れやすいと言う事ですね(;´・ω・)

テレビなどでもよく言われていますが、正直この仕事はある程度「好き」と言う気持ちがなければやっていくのは難しいと思います。使命感や給料の高さだけでやっていけるほど楽な仕事じゃないと思っています。

ですが、それは恐らくどの仕事にも言えることではないでしょうか?

ここまでお話ししたうえでなぜ潜在看護師がこんなにもいるのかを説明していきます

1.まだまだ女性社会だから

これは女性が悪いと言う意味ではありません。

私のような男性看護師は少しづつ増加していますが、やはりまだ看護師のほとんどが女性です。

また社会も男女平等と謳っていますが、育児や家事はまだまだ男性参加は少ないですよね。

そのため結婚や出産を機に退職をしそのまま復職しない人が大勢います。

「育児などが落ち着いたら復職したらいいんじゃね?」

と思われる方もいると思いますが現実はそんな甘いものじゃないんです。

基本的に出産をする方(第一子)と言うのは平均として20代前半~30代前半。

この辺りが多いと思います。

看護師は最短で19歳で国家資格を得ますがそのほとんどは21歳~22歳です。

その後就職をし仕事につきますが、大体2~10年程度で結婚や第一子を出産する方をよく見ます。

もちろん、産休・育休をとり復職する方もいますが、やはり中には結婚や育児の問題で退職される方もいます。

要は経験年数が浅い中でやめる方が多いんです。

そして育児が落ち着くのはそこから大体10年以上はかかります。

そんなブランクありで、しかも人の命に携わる仕事へ復職すると言うのは結構プレッシャーにもなりますし、勇気のいることです。

こう言ったことから復職しない看護師さんも多いです。

2.身体的にも精神的にも疲れてしまった。

上述しましたが、看護師は身体的にも精神的にもストレスのかかる仕事は間違いありません。

またそれに加えて職場の人間関係や患者さんとのトラブル、夜勤など、どうしても体のバランスを崩してしまいがちです。その中で看護師をする気力がなくなり離職してしまう人がいます。

3.そもそも看護師になんてなりたくなかった

こう言う人も何人もいます。

資格をとったはいいものの、自分には向いていないと思って看護師として就職せず全く別の職種についている人もいます。また一度は就職したものの数カ月で離職したと言う方もいます。

大きくこの3つにわかれるのではないでしょうか?

以上を踏まえたうえで潜在看護師のコロナウイルスの予防接種会場従事に関する私の意見を述べさせていただきます。

私の意見

結論から言いますと賛成30%反対70%です

反対の多い理由

一番の理由は経験不足への懸念です。

上述のように潜在看護師の多くはブランクがあるか、数年の経験のみで看護師を辞めている方もいます。

以前の記事でも看護師になった後の教育課程について少し触れていますが、潜在看護師の中にはこれを終える前に辞めている方もいらっしゃいます。

またブランクのある人も人によっては10年以上従事していない人もいます。

もちろん、従事前にしっかりと教育を行い、接種会場で従事させるのであれば大賛成ですが、この有事の時にしかも大至急と言うときにそんなことは不可能だと思っています。

何度も言いますが私は潜在看護師の従事を反対しているのではありません。しっかりと復職に向けて教育・練習をやったうえで接種会場に従事させてくれるのであれば大賛成なんです。

だってそれでもう一度看護師をしたいと思ってくれたらそれ以上にうれしいことはないのですから。

私の知る限りでは高齢者接種が始まってから以下の医療事故が起きています。

  • 広島県の某市で患者数名にワクチンの入っていない生理食塩水(ワクチンを薄めるのに使う液体)のみを筋肉注射
  • 兵庫県の某市で患者数名にワクチンの原液を筋肉注射

これは看護師が行った行為です。(潜在看護師かどうかは不明です。)

どちらが行ったにせよこういった医療事故は今後も起きます。

それは人間が行う事だからです

ですがそれを減らすことはできます。

減らすためには時間をかけて指導を行ったり一つ一つの手技を確認しながら行う事が大事になります。

でもそこにもやはり経験や知識が必要になるのです。

政府が謳う何月までに接種と期限を設けている時点で、上記のような事を行うのが極めて難しいんです。

「プロなら何とかしなさい。」

その通りです。だからしっかりと経験のある看護師やブランクがあっても経験豊富な看護師を従事させてほしいのです。

予防接種は医師だけでなく看護師にもその手技を行うことが許されています。

あなたはこのブログを見てどう思われましたか?

賛否両論あると思います。

ですが医療の現場はキレイごとだけでは絶対にやっていけないんです。

人の命を預かる仕事と言うのはそれだけ重いんだと言う事をご理解いただければ幸いです。

ご意見ご感想があればコメント欄でお願いいたします。

余談

因みにヨメが筋肉注射についてブログを上げてくれていますが、そこにこんな一文があります。

一度シリンジの内筒をひき、逆血がないことを確認して注入します。

この方法は間違っていませんし私もそうしています

ですがコロナワクチンの際はこの手技は行わないようです。

理由は陰圧操作を行うと筋肉が損傷し獲得免疫の減少リスクがあるから。by日本医師会

らしいです(;´・ω・)

よくテレビで陰圧操作をしていなかったのでなんでだろうと思ってたのですがこういう理由だったのですね・・・。

じゃあたまに見かける陰圧操作は・・・?

では今回はこのへんで!

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投稿者

nursefufu.0506@gmail.com

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2021年6月15日