筋肉注射
最近やっと新型コロナウイルスのワクチン接種が積極的になったね。
打つ人が少なくて大変だし、患者さんも予約が取れないって困ってるみたいだよ。
それは大変だ‼
そもそもワクチンってどうやって打つワン?
僕ももうすぐお注射の時期ワン‼
いやだワン‼
リンタロウが注射を嫌がってもダメ‼
そうだね、今回はワクチンを打つ時の「筋肉注射」についてお話ししようかな。
皮下注射とごちゃごちゃしちゃうことが多いけど、解剖さえ分かれば怖くない‼
腕の解剖生理
この筋層の部分に
注射します(^_-)-☆
表皮とはつまり皮膚。一番外側の目に見えるところです。
外部からの異物の進入や体の水分蒸散を防いだりしてくれるバリア機能を果たしています。
真皮とはコラーゲンなどを含んでおり、弾力を保つ働きがあります。
真皮の中に血管やリンパ管、汗腺が付属されており生理的な機能も果たしています。
皮下組織とはほぼ脂肪です。
外部からの衝撃や刺激から守ってくれる役割があります。
その奥にあるのが、筋層すなわち筋肉です。
個人個人で筋肉までの深さは変わっていますが、真皮の厚みはおよそ2mm。
皮下組織の厚みはおよそ10mmと言われております。
それらを乗り越えて到達するので、結構な深さですね( ゚Д゚)
じゃあヨメの腕だととっても深いワン?
なんてことを言うんだ・・・
筋肉注射とは?
文字通り筋肉に打つ注射の事を指しています。
殆ど垂直方向に刺入するため、知覚神経が多く分布している皮膚を最短ルートで突っ切る事。
筋肉には知覚神経が少ない事から痛みは少ないとされています。
(ぶっちゃけ人によります。ヨメは痛かったです。)
筋肉注射後に筋肉痛のような痛みを感じることがありますが、筋組織の間に入れるので痛みを感じます。
手技
さて、肝心な注射の仕方です。
まず、肩の骨を触ってみてください。
一番首から遠い骨の端(腕側)が肩峰と言われる部分です。
そこから指3本分ほど腕側に下がった部分が注射部位です。
腕をつままず
刺入しましょう。
患者さんの皮下組織の厚みを確かめつつ、皮膚を固定し45度~90度の角度で刺入。
一度シリンジの内筒をひき、逆血がないことを確認して注入します。
ちなみにヨメは次の日から腕が痛くて、寝がえりも厳しかったです( ノД`)シクシク…
腕をつまむかどうかで混乱しがちですが、腕をつまむのは皮下注射で筋層まで針が届かないようにするためです。
いかがでしたか?
世間を騒がせているワクチンの投与方法ですが、こうして注射されていくのです。
筋肉に入っているのかは見えないので、最初のうちはすごく不安になってしまいます。
しかし、解剖がわかっていれば、どの位の長さで針が入っていれば確実に到達しているのかがわかります。
ではこの辺で‼
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