オットブログ / 医療

医療事故と看護師①

ただいま~
はあ・・・疲れた・・・

おかえり!
今日は遅かったね?

今日手術の時に同意書に患者さんのサインが無くて危うくそのまま手術するところだったよ…。

わー!
それは危なかったね!
ヒヤリとしたね!

ん?
それは危ないことなのかワン?

何言ってるの!リンタロウ!
もしそのまま手術したらインシデントだよ!?
最悪医療事故になるかもしれない!

いんしでんと・・・?それは何ワン?
よくわからないワン・・・?

インシデントって言うのは、簡単に言うと事故が起きる前のミスみたいなものかな?
例えば今回ので言うと
本当はお医者さんが患者さんに手術の説明して、
患者さんがその手術に同意をしてや初めて手術をするんだけど、
その時に同意をしたって言う証明書が同意書なんだ。
基本的には「説明をした医師」「説明に同席した医療従事者」「説明に同意した患者(場合によっては家族も)」この3名以上のサインがあって初めて同意書になるんだ。

なるほどワン!
で、今回は患者さんのサインがなかったワン?
ないとどうなるワン?

患者さんが手術に同意したって言う証明が出来ないから本当は手術できないんだ。
そのままもし手術をして患者さんが本当に同意をしていなかったら医療ミスになって、最悪訴えられる事になるかもしれない。

な、な、なんだってぇ~ワン!
それは大変ワン!

そうなの!
だから同意書にサインをしてるかしっかりと見ないといけないんだよ。
おかげで報告書書いてたら遅くなっちゃった・・・。

それはヨメが書かないといけないのかワン!?

そうだよ?
発見した当事者だからね、本来は患者さん本人、医師、看護師(病棟や外来)がサインの有無を確認しなきゃいけないものだし、ここまで漏れが出ると言う事はほとんどないんだけどね…。
ヒヤリ・ハット報告は必要になるの。

ひやりはっと?何かの帽子かワン?
今日は難しい言葉が多いワン!

じゃあ今日は少し難しくなるけどこのインシデントについてお話ししようかな!

どうもオットです!

今回は少し難しいお話になります。

なので、何回かに分けてお話していこうかなと思います。

インシデント

皆さんは仕事でミスをしたことはありますか?

恐らくですが、ミスを一度もしたことがないと言う人はそうそういないのではないかと思います。

理由は、「人間」だからです。

人は気分や、体調によってその日のコンディションが変わりますよね。集中力も然りです。

なので「人間」が仕事をしている限り、大なり小なりミスをするのは当たり前なのです。

このミスをインシデントといい、医療では「ヒヤリ・ハット」とも言われています。

また病院ごとにインシンデントとヒヤリハットを使い分けているところもあります。

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「ヒヤリ・ハット」

ではなぜ「ヒヤリ・ハット」と言われているのかですが、これはそのままの意味で業務をしていくうえでヒヤリとしたことやハッとしたことの事を指しています。

簡単にいうと、「あぶねー!もう少しで事故するところだった・・・」みたいな状況ですね!

今回のヨメの出来事もこれに当たります。

ヨメの場合はしっかりと同意書の確認をして手術前に未然にサインの見落としを見つけることが出来ました。

なのでその後サインをしてもらうなり、手術をいったん中止するなりの対応が出来ます。

会話の中でもありましたが、もし同意書にサインがないまま手術を行うと、もし何かあった際に法律的に大きく不利な位置に立つことになります。

基本的には患者やその家族がサインをし忘れたと言う事がほとんどなのですが、例えば・・・

  1. 家に持ち帰って手術に関して考えたけどやっぱり怖くなってサインが出来なかった。入院の時にもう一度手術について話を聞きたかったけど、話をする機会無く、ここまで来てしまった。
  2. 手術以外にも他の治療法があるかもしれないしもう一度話を聞きたいからサインしてないけどどのタイミングで誰に話していいかわからない。
  3. そもそも用紙渡されただけで何も聞いてない。
  4. 緊急手術って言われたけど、どんな手術するのかわからないし、リスクの話とかも聞いてない。そもそもそういう説明用紙ないのかな?

極端な話も含まれますがこういった状況も考えられますよね。

特に3や4は救急で緊急に処置が必要な場合によくあることです。

医師も急いで手術をしないとと言う事で家族が到着するまでに色々な救命処置をすることもあります。

ですが、その患者が積極な治療を望んでいなければどうでしょう?家族がこれ以上の治療は望んでいないとしたら?

患者にも社会的背景があります。どんな生活をして、どんなプライドがあって、どんな風に人生の最後を迎えたいか・・・。

中には金銭的問題から家族には迷惑をかけたくないと言う方だっています。

もちろん医療的には救える命は救えるように患者や家族を説得することもありますが、それでも患者・家族の意思が固ければ治療を強いることが出来ません。

そんな状況でもし治療をしてしまったら?

治療をして救命できたとしても一生寝たきりになってしまい、家族や本人の負担になってしまったら?

治療するときに同意書が無かったりサインがないままやってしまったら?

こういった最悪なケースも考えられます。

ここまで行くともはやインシデントではなくアクシデントになってしまいます。

そのため各病院ではインシデントが起きた際に報告書の提出を義務付けています。

これは「インシレントレポート」「ヒヤリハット報告書」と呼ばれています。

ヨメが書いた報告書もこれに当たります。

ここでちょっと疑問に思った方もいるかもしれません。

そうですヨメは特に問題を起こしたのではなく問題を見つけた側です。

実際起きうる事故を一つ未然に防いだ状況にもかかわらずこの報告書は提出しないといけないのです。

これに関しては次回お話ししようかなと思います!

それでは!

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投稿者

nursefufu.0506@gmail.com

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