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え!?転職するの!?(看護師)

どうもオットです!
7月になり蒸し暑くなりましたね・・・。

僕は家の中でクーラーを浴びて快適に毎日暮らしてるワン!

そうだよね・・・
リンタロウは毎日家で快適に暮らせてうらやましいよ・・・

快適だけどほんとはオットとヨメともっと散歩に行きたいワン・・・。

そうだね!リンタロウはその間お留守番頑張ってるもんね!
偉いぞ!

もっと褒めるワン!もっとなでるワン!

今の職場じゃあまり休みとれないし・・・やっぱり転職かな・・・

ええ!?転職するの!?ほんとに!?

と言う事で

今回は看護師転職を考えている方に少し待ったをかけてみたいと思います(`・ω・´)

転職理由

皆さんの転職理由ってどんなものですか?

  1. 人間関係が悪い
  2. 忙しい
  3. 給料が低い
  4. 休みが少ない
  5. 自分の学びたいことが学べない(自分の行きたい部署に行けない)
  6. そもそも看護師が嫌い
  7. 病院の風土が自分に合っていない
  8. 遠くに引っ越す

挙げればきりがないですよね・・・。

こう言ったものの中でも恐らくですが福利厚生やお金関係が最も多いのではないのかなと思います。

まずよく聞く給料のお話から・・・

給料が安い

「このB病院給料安いよね。A病院は4年目で基本給25万らしいよ。同期の子ももうすでに私より稼いでるし・・・いいよね。私もA病院に転職しようかな。」

こんな会話があったとします。

皆さんはどう思いますか。

「確かに4年目で25万はすごい」とか「私これより貰ってる・・・私の病院って基本給多いのかな?」とか「さすがに少なすぎじゃね?w」とか・・・

考えることは人それぞれですよね。

たくさんの病院があるうえに地域によって給料の差はあるのでこういった様々な意見があるのはごく当たり前のことです。

ですが、これを理由に転職してもいいのかよく考えてみてください。

「給料が高い」←これには必ず理由があります

皆さんは病院経営で一番給与に割いている部署はどこだと思いますか?

そうです!看護師です(‘ω’)ノ

例えば500床の病院に150人の医師と500人の看護師ががいたとします。

この病院の医師一人当たりの年収の平均は1000万円 看護師一人当たりの年収は500万円とします

単純計算になりますが、

この病院が医師に支払う給与の総額は ・・・150×1000万=15億円

この病院が看護師に支払う給与の総額は・・・500×500万=25億円

病院は看護師に医師のなんと約1.6倍の給与を病院は支払っているのです!!

「そりゃそうでしょ。数が多いんだから。」

その通りですが・・・。

因みにですが、この病院の看護師の数って多いと思いますか?

実は少なかったりします。

看護師が少ない→看護師の数を増やす→給与の支払い量が増える→経営が難しくなる。

なんてことが病院側に起こってしまう事があります。

これは本末転倒ですよね?

だから「周りの病院よりも給与を上げてるから、上げた分働いてよね!」となるんです。

もちろんしっかりと看護師の数が充実したうえで給料の高い病院もあります。

それを判断する材料の一つが看護師の数になりますのでもし「給料高くていいな・・・。」と思ったときはそこに目をやってみてください(`・ω・´)因みに大まかに病院に何人の看護師とかではなく、一病棟に何人の常勤看護師が在籍しているのかが重要になるので、注意してくださいね!

休みが少ない

「このA病院さ夏休3日とか年末年始休暇3日はあるけど、休み少ないよね。有休もしっかりとらせてくれないし、一年目から20日くれるけど、毎年15日はドブに捨ててるようなもんだよね・・・B病院は年休全部消化できるみたいだし」

因みに日本の年間の土日祝日数って合計何日かご存じですか?

約120日

こんなにもあるんです。

でもこの中にお盆休みって入ってないんですよね。

だってお盆ていうのは国民の休日ではないからです。

もっと言うとカレンダーで元旦は国民の休日ですが2日や3日は違ったりします。

こんな二つの求人があったとします。

①年間休日120日 年次有給休暇は6か月後付与

②年間休日105日 特別休暇(夏季5日・年末年始3日) 年次有給休暇入職より20日付与(一人当たり年間10日使用)

あなたはこの二つならどちらを選びますか?

まず①ですが「年間120日もあるんだ!ちゃんと休みがあるよね!」と思われた方はちょっと待ってください!

(`・ω・´)

もちろんこの書き方であれば年間120日あるのは間違いありません。

ですが、この休日は1年間でどのように割り振られると思いますか?

これは職場によると思いますが基本的に12カ月(1年間)で割った数が1か月の休日になります。

つまり、1か月10日間となります。

もちろん1か月は31日もあれば28日の日もあるので上記のようにきれいに10日ずつとなることはあまりありませんが大体このように考えていただければいいかなと思います。

ここで気を付けてほしいのは1か月に10日休みがあると言う事です。何月であろうが基本的に10日しか休みがないのです。

「?どういうこと?」
簡単に言うと連休を取りにくい環境にあると言う事です。

基本的に労働基準法では「毎週少なくとも一日以上の休日を与える事」となっています。

と言う事は7連勤と言うものはないんです。今あなたが働いている病院で7連勤があるのであればそれは労働基準法違反となります。

「これと連休にどういう関係があるの?」

皆さんは夏は家族や恋人や友人と旅行に行かれたりしますか?

学生時代などの時は夏休みがあったり、両親がお盆休みだったりしたときはそれを利用して長期間の旅行に行かれたこともあると思います。

ですが①の場合夏であろうが、年末年始であろうが、月に休みは10と決まっています。しかも、労働基準法で7連勤などは禁止されています。またご自身の疲労など体力的・精神的なことを考えると6連勤などもあまりよいことではありませんよね。

こうなると連休をとることが少し難しくなります。

「今月はいつもよりも休みが多いから連休取りやすいね!」と言うような状況にはならないのです。

ですがメリットもあります。

日本では6月のように祝日がない月がありますが、そういう月でも10日の休日が約束されたりするので、体力的に休息をとりやすくなります。

「あれ?有休は?今の法律だと年間5日間は絶対にとれるよね?じゃあそれを使って連休も取れるんじゃないの?」

これに気づいた方は結構鋭いですね!

そうです!今の法律では一人当たり年間5日間の有休消化を義務付けています。

ですが①をよく見てください「年次有給休暇は6か月後付与」と書かれています。

「半年後から有休が使えるようになるんだよね?じゃあそこから5日間使えるよね?」

確かにその通りですがここにはいくつかの落とし穴があります。

まず一つ目はこの書き方では6か月後に有給休暇が何日付与されるかが一切書かれていないことです。

「え?20日付与でしょ?」

いいえ。そうとは限りません。

労働基準法では年次有給休暇について「勤務を始めてから6か月後に最低10日間の有給休暇を与えなければいけない」と定めています。

なので10日付与されるのか20日付与されるのかはその企業次第と言う事になります。

二つ目は年間5日間の有休消化の条件にあります

この5日間はいつからいつまでに消化しないといけないと思いますか?

それは有給休暇を付与された月からとなります。

なので4月入職の方は10月に付与されるので、翌年の10月までに5日間となります。

と言う事は他の方がお盆休みをとっているころはまだ有給休暇を使えないと言う事になります。

例えば・・・

入職6か月後の10月に10日間付与されたとしたら、翌年の10月までに最低でも5日間の有休消化が必要となりますが、それをすべて同じ月使ってしまうと残りはたった5日間になります。あまりありませんが、親戚の不幸などで急遽休みが必要になったり、体調不良で休む場合に有休を使う企業が多いので、こう言ったことを想定すると5日間じゃ足りないかもしれません。なので10日間は慎重に使わざるを得なくなるのです。

では続いて②の年間休日105日 特別休暇(夏季5日・年末年始3日) 年次有給休暇入職より20日付与(一人当たり年間10日使用)はどうでしょうか?

今までのお話をみてればわかりますよね?^^

年間休日は少ないですが夏休みと正月休みがあるうえに、なんと入職時から20日付与され年間10日間使用しているという実績があるので実際の休日は123となります。

私なら迷わず②を選びます。

①は悪いというわけではありません。法律範囲内で勤務形態を決めています。

ですが夏季休暇が無かったり、有休の付与方法などを考えると労働者に寄り添った企業ではないような印象を持ってしまいます。

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自分の学びたいことが学べない

入職時に希望の部署を聞かれた方も多いのではないかと思います。救急分野に興味があったり、小児科分野に興味があったり集中治療に興味があったり、皆さん様々かなと思います。

ですが希望通りに行かなかった方もかなりの人数でいるのではないでしょうか?

私も入職時は集中治療室勤務を希望していましたが、救急科への配属となりました。

私の場合は大きく不満と言う事はなかったので、そのまま勤務を続けていくことが出来ましたが、やはり納得できない人もいるかと思います。

ですが!!

ここは現実的に厳しいことを言います。

それは仕方ないことです。病棟勤務がしたかったのに検査科や手術室配属になって患者さんと接することが出来ない。これは私がやりたかった看護じゃないと思う事も十分理解はできますが仕方のないことなのです。

逆にあなたがそこを辞めたとして、新しい就職先でその希望部署に本当に配属できると思いますか?

そんなのわからないですよね?

「看護」といっても色々な形があります。

  • 患者さんとコミュニケーションをとりながら問題解決のために今必要な事考えながら援助する
  • 患者のバイタルサインやフィジカルアセスメントで患者の状態を把握し、急変に備え、異常がある際は医師に報告する
  • 検査・処置・手術時に次に必要な器具や手技を考え、円滑に手術が行えるようにする。

これはすべて看護です。

どれが、看護師らしくてどれが看護師らしくないと言う事はないんです。

また、専門病院なら例外はありますが、総合病院に就職する場合は必ずと言っていいほど異動があります。

異動が嫌だからやめるという方もいます。それはそうですよね?慣れ親しんだ部署や診療科から離れて新しい部署で働くのはとても大変ですし不安が大きいですから。

でもやめて他の病院に行っても同じことじゃないですか?

異動であれば、他の部署の知り合いがいたり、所属長がどういう人なのかなどの情報交換をするので正直転職するよりも働きやすいと思います。

自分が学びたいことと言うのは働く中で変化していきます。

最初は小児科だったという人もいざ小児科で働いてみたら、「家族(親)が怖い」とか、「小児がつらそうにしているのが見てられない」とか・・・。

そういった理由で成人看護を学びたいという方もたくさんいらっしゃいます。

医者には部署(診療科)の異動はないのに看護師には異動があるのはなぜだと思いますか?

これは私の見解ですが、

看護師と言うのは患者の身体的・精神的援助を行います。しかも、医者よりも身近な場所で。

患者の問題は一つではありません。様々な合併症を持っていたり、生活環境が複雑だったり・・・。

そんな中、看護師は病気の治療だけでなく退院後を視野に入れた関わりが必要になります。

そのため、柔軟な考えや対応がとても重要になってくると思っています。

「この人(患者)はこうだ!」とか「これをしたからこの人はこうなるんだ!」っていう風に決めてしまっては患者との関係が悪くなることだってあります。

そうならないために異動があり、色々な知識や経験を積むことで自身の柔軟考えや看護観が育っていくのだと思っています。

だからこそ異動は必要だと思います。

「やりがい」という言葉がありますが、これは

自分のやりたいこと=やりがいではありません。

あなたも患者や同僚に感謝やねぎらいの言葉をかけてもらったときに「やりがい」を感じるのではないでしょうか?

自分が考えてやったことが他人に評価される=やりがい

と私は思います。

あなたは今の部署で少しでも患者のために、同僚のためにやりがいを見つけることが出来ましたか?

もしまだならもう少しその部署で学んでみてください。

看護は自分のためにだけでなく、他人のためにする仕事です。

それは人の命を身近で預かる仕事だからです。

あなたの行為一つ一つが患者を生かし時には殺してしまいます。

厳しいことを言います。

あなたが一年目で学びたいことが学べなくて悶々していて、今にもやめたいと思っていたら、上記の事をもう一度よく考えてみてください。理解できないようであればあなたは看護師に向いていないかもしれません

3年目以上の方でそれでもやっぱり学びたいことがあるという方は一度転職や異動願いを出してもらっていいと思います。

社会は理不尽です。嫌なこともあれば我慢しなければいけないこともあります。これはどこに行こうが付きまといます。特に看護師は色々な「人」とかかわる仕事です。医療従事者はもちろん色々な社会に出ている患者とも付き合います。正直ストレスの多い職業です。

あなたがその部署に配属されたのも何かの運命と考えて、一度社会経験を積むと考えてしばらくその部署ではたらいてみませんか?

ですが!

パワハラ・セクハラ・モラハラなど人格破壊を起こすような出来事や精神状態になった場合は迷わずやめてしまっていいと思います!

ただあなたにとって何がハラスメントなのか、それが社会の常識とどれだけ一致しているのか、それをしっかりと考えてみてください

そうじゃないとあなたの必ず転職は失敗します

あなたやあなたの周りの人の常識=世間一般の常識ではありません

ここをしっかりと押さえておかないと、きっと次の転職先でも同じことの繰り返しになってしまいます!(ノД`)・゜・。

と言う事で・・・

いかがでしたか?

もし転職を考えている人がいるなら少し立ち止まって見てください。

あなたが働いている病院は本当に悪いのか?あなたが見ている(考えている)その病院は本当に良い病院なのか?

このブログが皆さんの転職に対してより良いものになれば幸いです。

それでは今回はこのへんで!

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投稿者

nursefufu.0506@gmail.com

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2021年7月12日