ブラック病院
※今回の記事は一般論ではなく私個人の意見ととらえてください。
どうもオットです!前回の続きでブラック病院についてお話をします!
リンタロウはブラック病院て聞くとどんな印象がある?
うーん・・・。
やぶ医者が多いイメージだワン!
後・・・医療スタッフの対応が悪いとかだワン?
そうだね。
やぶ医者がいるとそこは、必然的にブラック病院になっちゃうね・・・。
じゃあやぶ医者って何だろう?
診断ミスの多い医者だワン!
それもやぶ医者だよね?
でも、やぶ医者と呼ばれている人も医師免許は持っているんだ。
以前の記事でも話したけど、医者にはそれぞれ専攻している科(得意とする診療科)があって、基本的にはそれを中心に診断や治療をしているんだ。
やぶ医者だって、誤診は怖いから、間違えないように診察をしているんだよ?
やぶ医者の大半は悪気があってやぶ医者をしているわけではないんだ。
でも態度の悪い医者とかもいるし、誤診をしたらその患者さんの人生を変えることになるワン!
それは絶対に許せないことワン!
うん。リンタロウの言う通りだよ。
中にはそういう医者もいるよね。
そして医者も診断をするからにはそれなりの責任を伴うものと言う事は理解しているはず。
態度に関しては、患者さんの治療に対する態度や、お互いの相性で全く捉え方が変わっちゃうから何とも言えないけどね・・・。
じゃあ今回はこのやぶ医者も踏まえてブラック病院について説明するよ!
やぶ医者
皆さんは病院に行ってひどい目にあったという方はいませんか?例えば・・・
- すごくお腹が痛くて病院に行ったのに医者はお腹も触ってくれなかった。
- 大丈夫と言われて帰らされたけど翌日もやっぱりしんどくて他の病院に行ったら緊急入院になった。
- 医者の上から目線に腹が立つ。
上げたらキリがないと思います(;’∀’)
恐らく皆さんはこういうお医者さんを「やぶ医者」と呼んでいるのではないでしょうか?そしてその医者が属している病院を「ブラック病院」などと呼ぶことがあるかと思います。
この感覚は間違いないと思います。
ですが前述の通りやぶ医者はやぶ医者になりたくてやぶ医者となったわけではないのです。(やぶ医者ばっかりですいません!(`・ω・´))
そこにはブラック病院たる経営方針だったり、経営実情が大きく絡んでくるのです。
ブラック病院
ではこのブラック病院の特徴とはどんなものなのでしょう。
総合病院の診察科の表記が明確ではない。
以前のブログで申し上げたように例えば内科でも循環器内科であったり、消化器内科・呼吸器内科など内科と言っても専門は多岐にわたります。普通の総合病院であれば内科でも、上記のような専門的な表記が出ていることが多いです。なのに単発で「内科」だったり「外科」と表記されている病院やそう表記されていても医師紹介でしっかりと専攻が書かれていれば問題ないですが、医師紹介でもそのような表記がない場合は完全にブラック病院と思っていただいていいと思います。
総合病院の診療科に携わる医師が専門医でない。または内科疾患で入院したにもかかわらず、担当が内科医に一向に変わらない。
これはもう明白だと思います。皆さんが行かれる病院の担当表などを今一度しっかりと見てみてください。そこの内科担当の医師は本当に内科医でしょうか?外科担当の先生は本当に外科医でしょうか?
専門ではない医師が専門的な治療を行うのははっきり言って難しいです。
そういう場合はブラック病院と思われたほうがいいと思います。
診療費の高い治療を薦めてくる
病院も経営がかかっているのでお金儲けが悪いとは言いません。ですが実際は必要のない治療を薦めてくる場合もあります。
この判断は一般の方には判断が難しいと思いますが、おかしいなと思ったらセカンドオピニオンをお勧めします。
求人情報がいつまでも変わらず色々な求人サイトに求人情報が載っている。
これは医療者側の問題ですが、いつまでも求人が載っていると言う事は人手が足りないと言う事です。人手がないと言う事は人気が無いか、圧倒的に離職率が高いと言う事がほとんどです。
このような病院は院内で何か理由があります。例えば・・・
- 福利厚生が整っていない
- パワハラがある
- 休日数が少ない
- 休日出勤がある
- 代休がない
これも挙げればきりがないです・・・。
このようにブラック病院の特徴は色々ありますが、総じて・・
医療者からの評判が悪い又は患者からの評判が悪い病院はブラック病院の可能性が高いです!
以上がブラック病院の特徴となります。
ではなぜこういう病院があるのか・・・
今の日本の医療の実際
上のいくつかの特徴を見て気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、これは病院によって医者の数が大きく違うからです。
私は都会から地方に引っ越し、これを痛感しました。
「そりゃ医者になるのは難しいし少ないのは当たり前でしょ?」と思われた方。
それはNOです。
医者の絶対数は実は結構います。ただ都会など、ある程度大きな街に医者が集約しているためです。
そのため都会の医者はある意味溢れるくらいいます。
ではなぜ地域に医者が集まらないのか?
皆さんDr.コトー診療所と言う漫画はご存じですか?
医師の後藤と言う人物が孤島の診療所に派遣され島民を救っていくという漫画ですが、この後藤先生は所謂左遷になります。
医師は必ずどこかの医学部のある大学を卒業し、初期研修を経たのち、多くはどこかの大学に属すことになります。これを「医局」と言います。この医局に入った医師たちはその大学の教授などの指示で医局の傘下にある各病院へ派遣され、勤務を行っています。
この医局とのつながりが深い病院は、自然と医師が多くなる傾向にありますが、やや地方で大学から距離的にも遠くなってしまうと派遣される医師の人数も少なくなります。
そうなると大学周辺の病院と地方の病院で医師の量に格差が生まれます。
それは地方の医師不足を招き地方の病院は今いる医師で診療科を維持しなければならなくなります。
これは自分が本来担当していない分野の治療を行うことを意味しますが、もちろんそれは、専門的な治療上手ではないと言う事になります。
こうやってやぶ医者やブラック病院が増えていきます。
これが都会と地方の医療格差になっていくのです。
地方の人は専門医の治療を受けられず、もし受けたいのであれば、遠く離れた場所に受診しなければならない。定期受診は大変なので、引っ越しを行い都会に集まる。地方は人口が減り、病院経営はさらに厳しくなる。
こんな悪循環が今日本で実際に起きています。
新型コロナウイルスの対応で大変な医療現場です。特に都会は人口密集度も高く、蔓延速度も速かったのも事実です。
もし同じようなことが地方で起きたとしたら・・・?
恐らく死者数は都会の比ではないと思います。
今回のことをきっかけに国が医療の実際を真剣に考え改善に向けた取り組みを行ってくれることを切に願います。
と言う事で今回は以上になります!
いつも重たい話を読んでくれてありがとうワン!